ベトナムのへんてこ遊園地:スイティエン公園
ホーチミンではタクシーはすぐ渋滞に巻き込まれるし、バイクタクシーはすぐ金取ろうとするから嫌いなので、僕は基本歩いていました。
毎日10kmはサンダルで歩いているようです。
20km歩いた次の日はさすがに疲れ、エロ付きマッサージ2,000円に行くか超悩んでいました。
散歩大好きな僕ですが、さすがに5日目,6日目となると行くとこがなくなります。 なので適当にTripAdvisorなどで調べていると、スイティエン公園なる秘境が市内からバスで1時間の所にあることがわかったので行ってみることにしました。
どうやら、世界の有名遊園地12選にも12位で選ばれたことがあるそうです。
12選てなんかおまけ感がすごいですね。
なお、一緒にベトナムに来た家主のローハンは11時集合にも関わらず、寝坊したので放っていきました。
市内のバス停から19番のバスが走り出しているのが見えたので文字通り飛び乗ります。
しばらくすると、車内で金の集金におばちゃんが来るので30円(6000ドン)払います。
後は待つだけ。簡単なものです。
唯一腹が立つのが、バスの運転手が1分間に200回くらいクラクションを鳴らすことくらいです。90%以上は意味がないクラクションです。
この街ではみんなが、親の仇のようにクラクションを鳴らします。親の死に目に駆け付けるかのように全てのルールを無視します。
1時間後、12,000回くらいのクラクションに耐えれば、スイティエン公園前です。
なるほど、入り口から無駄にでかいです。
入園料500円弱(90,000ドン)を支払い入り口に入るとなるほど、これまた大きいのが待ち構えています。
画面に入りきらず、大きさの比較がしにくいのですが、どれも大型〜超大型巨人くらいと思っていただければと思います。
施設自体も超大型でディズニー+ディズニーシー以上の大きさです。結局この日もアホみたいに歩かねばなりません。
なお、超超大型巨人はこいつです。プールエリアにいます。
ここでは、入園料とは別に各アトラクション毎にお金を払う必要があります。
どこかにATMくらいあるだろうと思っていて、ただでさえ750円くらいしか手持ちがなかったアホな僕は、入ってすぐに昼ごはんとお酒を飲んだばっかりに一人観覧車と動物園しか体験できませんでした。
ですので、上の超超大型巨人(ベトナム初代国王)は、近くでは見れていません。 なお、大きさは約70m。顔だけでこれなので超大型巨人なんか一握りです。 お金の無い私が一人で乗った観覧車、そこから見てもその異常さはよくわかります。
超超大型巨人は群を抜いていますが、他も負けていません。これは手前に人がいるのでまだわかりやすいです。
その他の中堅クラスの方々も、個性派ぞろいで目が疲れます。
説明も疲れるので、写真を見ていただきたいと思います。
龍だよー
亀だよー
カエルだよー
変態だよー
ボート漕いでるおじさんだよー
おじさんを見守る変態仏様だよー
Gantzに出てきそうだよー
もうお腹いっぱいだよー
ということで、なけなしのお金で動物園にも行ってみます。なんせワニも観れるのです。
何もいないよー
亀がいたよー
ヤマアラシがいたよー
猿がいたよー 悟り開いてるよー
虎がいたよー
ワニがいたよー
終わりだよー。
街の音がうるさいホーチミン
どこかしらから様々な不快な音や声が、昼夜関わらず一切の遠慮無く鳴り続けている。
それに気付いたのがホーチミン2日目、3/19の夜です。
その日、しっかり出来上がった僕は、深夜1時頃にスマホで地図を確認しながら宿まで30分ほどの距離を一人で帰っていました。
1日歩き回り、治安は問題ないなーと勝手に判断はしていましたが、初めての場所の夜であり、かつ全然帰り道を覚えていないことから多少緊張はしていたと思います。
地図に集中していますが、その気が無くても耳が音をやけに拾います。
遠くからも近くからも常に聞こえるクラクション。
どこで鳴っているのかもわからないEDM。
よくわからない何かを叩いているような金属音。
「セックス?ドラッグ?」と声を掛けてくるバイクタクシー。
「マッサージ?」とひっそり聞いてくる娼婦。
「1$, 1Noodles」と機械のように繰り返す屋台の女性。
余りにも不快な音が多すぎて、迷子になってもいいからと静かそうなブロックに行ってもクラクションとEDMからは逃げられません。
音量の差異こそあれどこにいても追いかけてきます。
幻聴かと疑うくらい頭に騒音がこびりつくのでiPhoneから音楽を選び聞きますが、何を聞いても街の騒音の主張が強すぎて音楽が負けてしまいます。
またまた大げさなー、という方はこちらに日中100m弱歩いた際の音を上げているのでよければ聞いてください。
交通量は全然多くないところで録音しています。
なお、交通量の多いところというのはこのような所です。
騒音に影響されてか私も気が立ってき、街でのさばり自分勝手を極めるバイクやネズミ、ゴキブリなど全てに腹を立てながら歩いていました。
こりゃいかん、と思い再度iPhoneをいじりふと目に止まったミッシェルガンエレファント。
よくこんなの入っていたなと思いながらも聞いてみます。
キレッキレのギターとゴリゴリのベース、チバの命を削って絞り出しているかのような歌声。(ドラム略)
音量をどれだけ上げても街の騒音を隠すことはどうしても出来ませんが、騒音は彼らの歌ととてもマッチすることがわかりました。
ホーチミンはEDMでもテクノでもなく、ロックな街なようです。
以降、市内を歩く時はずっとミッシェルを聞いていました。おかげでホーチミンへの苦手意識が定着することなくすみました。ホーチミンでキーッてなった方はぜひ試してください。
なお、毎夜寝る前に鼻をかむと、すごい量の鼻くそが出てきてやはりロックな街だと再認識してちょっと笑って寝ることが出来ます。
元気なルームメイト2人 in ホーチミン
ベトナムのホーチミンでは、僕は600円ちょい/泊のゲストハウスに泊まっていました。
当然ながらドミトリーで、4人部屋でした。 僕の最終夜(3/23)にたまたま一緒になった男性と女性の話です。
残念ながらピンクな話でもレインボーな話でも、そこまで面白い話でもありません。
僕がそのエレベーターの無い6階の部屋に頑張って戻ってきたのは20時くらい。
前日まで居た3人組が去ったまま、誰もいないままです。
ラッキー、今夜は一人かなと思いながらスマホ等をいじいじしていると、残念ながら鍵を開ける音が。
残念ながら男前な若者です。
僕は少し酔っていたやら眠かったやら何やったりで話す元気があまり無かったので、Hi とだけ声を掛け自己紹介などはしませんでした。
スレた中年です。
15分くらいすると、また鍵を開ける音が。
今度は女前な若者です。
ただし先ほどスレた態度を取っていた手前、今度もHi とだけ言いスマホをいじいじしています。
いじいじしてはいましたが、リスニングの練習がてら若者2人の会話は、ある程度意識して聞きます。
英語の聞き取りやすさから、英語ネイティブではなさそうです。
女の人は、僕のクソな親友が住んでいるノルウェー出身と言います。
男の人は、クソな僕が少しだけ住んでいたカナダ出身(フランス語が公用語のケベック)と言います。
そして、この旅のゴールは日本だと言っています。
さすがにこのタイミングで話し掛けないのはダメだろうと思い、日本に行くんだ? と声を掛けます。
女の子は、我慢していたらしくここぞとばかりにトイレに逃げ込みます。
男の子の方には、取り敢えずきちんと挨拶しなくてごめんね、けど不可抗力なんだよと苦しい言い訳をし、その後頑張って拙い英語でやりとりをします。
帰ってきた女の子にも同様に謝り、色々聞いていると2人とも19歳のクソガキだと言います。
それに僕が驚き、向こうが僕の歳に驚く。良くあるやりとりです。
その後、3人で近くのレストランに行き夕飯を食い食い、彼らの話を聞きながら、たとえ分からなくても分かった振りして適当に頷いたりしています。
年の功です。
女の子の方は翌日、この交通ルールなど何一つ無いベトナムで、原付にバックパックを括り付け300km先まで行くらしいです。
バスでだいたい7〜8時間程掛かるらしく、地理にも交通事情にも詳しく無い彼女はどれくらい掛かるか分からないので朝6時に起きるそうです。
なので、起こしちゃったらごめんねと前もって謝っていました。
一方、男の子の方は4/4までにハノイに移動した後、飛行機で東京に行くらしいです。
一番の楽しみは京都の漫画ミュージアムとのことです。男前らしからぬ趣味です。
そして、そこは19歳。
金は無いけど元気はあるということで、ハノイまではバスのみで行く予定とのこと。
翌朝、一緒に宿のスタッフに中間地点くらいのダナンまでどれくらい掛かるのか聞いてみたところ、30時間という回答を得ることが出来ました。
ビクター君は笑いが止まらなくなっていました。
取り敢えず昼ごはんのフォーを奢ってあげて、頑張ってねと言いお別れしました。
なお、6時に起きると豪語していたベルゲッタ?ちゃん(2人とも何回か聞いたけど発音難しすぎた)は、僕が7時に目を覚ましても寝ていました。
起こしてあげると、Shit! と叫び、ベッドを殴って急いで準備して出て行ってました。
なんだかとても楽しそうだけど、きっと僕はしない/できないのかなーと思いました。
いずれにせよ、2人のおかげで楽しく過ごせたので何よりです。
10年前の反省を生かさず、またもカモられそうになった in ホーチミン
10年前、バンコクのワットポー付近で、「仏陀の日だからワットポーは閉まっているよ。 こっちの方がいいよ」と胡散臭いおっさんに連れて行かれ見たのがこれ。
しょっぼー。よく写真残っていたものです。上にはグリコのおまけみたいのも付いています。
ちなみに胡散臭いおっさんは白い服。よくこんなヤン毛長い人のこと信じたものです。 間抜けヅラ3人組は僕が一緒に行った友達です。
もうこんな地球の歩き方にも載っている手口に引っかかることはないだろうと正直思っていましたが
昨日、またカモられそうになりました。
ベトナムは、3日前まで行くか悩んでいたレベルなので完璧に知識0で到着しました。
到着した夜は、体調少し不良と部屋が6F、エレベーターなしという状況なのですぐに寝ました。
翌日の3/19は、お腹に違和感の塊が居座っているものの、動けない状況では全然ないので取り敢えずネットで調べ、有名な観光地を適当に周りました。
中央郵便局
統一会堂
やはり、歴史的な物を周る時はきちんと事前に勉強しておくか、教えてくれる人がいないとダメだなーと反省しながら、コーヒーでも飲もうとブラブラしていました。
なお、この時は一人です。
バンコクの僕の家主には僕より大事なオンラインの子とのデートがあるのです。
で、ブラブラしているとバイクタクシーの人がうんざりするほど声を掛けてくれるわけです。
日本人が高そうなカメラぶら下げて、iPhoneで音楽を聴きながら歩いているのですから、気持ちはわかります。
けれどこのようなことはバンコクでは一回も無いのになー、と思いながら断り断り歩いていたら、諦めの悪いバイクタクシーがずっと着いてきます。
彼は、「この街にはクレイジーなやつがいっぱいだから気をつけろ。注意しているんだ、俺は違う。」と言いながら僕から離れません。
僕は、荷物をしっかり確認しながら無視していると、彼は手帳を見せつけてきます。
そこには昨日の日付で、日本語で感謝の言葉が丁寧に書かれていました。運転手と一緒に撮った写真も貼ってあります。
他のページにも様々な写真とともに、感想がたくさん。日本だけではなく、英語や中国語の感想もびっしりあります。
読んだ感想に関してはどれも、ミンさん有難うだの、疑ったけど良い人でした、とても楽しかったですなどと書かれています。
あー、これだけ色んな人の字体で、加えて写真や名刺付きで良い感想が書かれているなら本当に良い人なんだろうなー、とがっつり信じました。
なんだったら不躾な態度取ってすみません、と。
上述したように、歴史背景を理解しながら観光したいという思いと、そもそもどこがいいかも分からないのでお願いしてもよいかもな、と思い手帳を見ながら値段を聞きました。 「あなた次第で良いよ。払いたくなかったら払わなくてもよい」と運転手、ミンさんは言います。
少し違和感を感じます。
はっきり値段を事前に決めないのは、後で良くトラブルになるパターンです。
手帳を見ていると商社の双日の人の名刺とともに、「少し高かったけど楽しかったです。」との記載がたまたま目に入ります。
あれ、値段は僕次第では? てか商社マンが高いって言っているけど?
まだ疑念ではありますが、きちんと大丈夫か確認してからにしようと、今日は予定があるから翌日にさせてくれとお願いします。
僕の住んでいる宿の近くの大通りに翌日の10時に来てと約束をし、電話番号を押さえお別れします。
別れ際も特にしつこくないしやっぱり勘ぐりすぎかもなー、携帯の待ち受けすらお客さんとの写真にしているしなー、と思いながら近くの公園で
iPhoneで調べます。
「ホーチミン ミンさん」
あっぶね!超ブラックやん!!
ローカルなコーヒー屋連れていかれて、コーヒーを袋で5000円くらいで買わなきゃお店出してもらえないとか、一人で帰れないようなとこまで連れて行かれて、平均月給2万円の国で1万5千円取られたりしています。
ということで、皆さんもホーチミンでミンさんやらヤンさんやらに、手帳を見せられた際は用心してください。
とはいえ、もしかしたら純粋に普通の料金で楽しめている人もいるかもしれないですけどね。
なお、注意ついでにもう一つ。
ホーチミンはタクシーの運転手にiPhoneを盗まれたり、バイクにすれ違い様にカバンやカメラを盗まれたりすることが多いそうです。
私はカメラは斜めがけにし、さらに斜めがけしているポシェットの中に入れ、二重にして持ち歩くようにしています。
iPhoneは、見せる必要がある時はストラップに手は通したままにしています。
気疲れしてしまいますが、行く人はきちんと用心することをおすすめします。