世界一周準備:海外渡航者向け予防接種 in 大阪
昨日、2度目の予防接種をしてきました。
世界一周をするような人でも予防接種には全部で2万円しか掛けていないという人から、10万円くらい掛けたという人まで千差万別のようです。 この金額の差は当然、接種するワクチンの「種類」と 「費用」にあります。私が実際に受けた予防接種の種類と費用について纏めておきます。
接種すべきワクチンの種類
これはリスク対策なのでケチるべきではないと思いますが、実際どの予防接種を受けるべきかはブログなどを見ていても人により考え方が当然異なるようです。 ブログなども参考になりますが、私は厚生労働省検疫所FORTH (For Travelers' Health) の情報とお医者さんとの話し合いで何を接種するか決めました。 www.forth.go.jp
私は飛行機の航路上は世界ひと周りするにはしますが、アフリカやアジアはほぼ行かない予定なので、がっつり世界一周する方と比べて接種すべきワクチンの種類もちょっと少ないかな、と。
私が接種するのは以下5種類です(黄熱以外は済)。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
- 腸チフス
- 黄熱病
狂犬病の予防接種要否について
多くの人が発症時リスクの高さ(発症時死亡率ほぼ100%)と予防接種価格の高さ(約30,000〜50,000円)と効能から悩んでいるであろう狂犬病の予防接種については、以下事実からの検討が大事だと思います。なお最終的に私は受けないことにしました。
- 年間の死亡者数55,000人(2004年)のうち95%以上はアジアとアフリカ。
- イヌから感染する狂犬病は、ラテンアメリカの多く国、チリ、コスタリカ、パナマ、ウルグアイ、アルゼンチンのほとんどの地域、ブラジルのサンパウロ州、リオデジャネイロ州、メキシコの大部分の地域、およびペルーから撲滅されている。(※私はラテンアメリカとヨーロッパが主)
- 年間の暴露後(咬まれた後)のワクチン接種者数推計1千万人(2004年)。
- 暴露前ワクチンの接種歴があり(3年以内)咬まれた場合、
- 外国産ワクチン接種済の場合:2回の暴露後ワクチンの接種が必要。
- 国産ワクチン接種済の場合、
- 接種後6ヶ月以内の場合:2回の暴露後ワクチンの接種が必要。
- 接種後6ヶ月以降の場合:5回の暴露後ワクチンの接種が必要。
- 暴露前ワクチンの接種歴がなく咬まれた場合、5回の暴露後ワクチンの接種が必要。
黄熱病の予防接種要否について
黄熱病に関しては感染リスクの問題だけでなく、入国に際してイエローカード(黄熱予防接種証明書)が要求される国があるのでその観点からも検討が必要です。
私が今の所行く予定のボリビアに関してFORTHによれば、
黄熱に感染する危険のある国から来る、1歳以上の渡航者は黄熱予防接種証明書が要求されています。乗り継ぎのため、黄熱に感染する危険のある国の空港に12時間以上滞在した渡航者も黄熱予防接種証明書が要求されています。(2015年6月時点情報)
とのことでしたので、入国ルートがまだ正確に決まっていないことと、ボリビアでも感染リスクはあることから私は受けることにしました。
予防接種の費用
海外旅行者向けの予防接種は、保険適用対象外であることからワクチンの種類や接種施設によっては高額になります。私は現在大阪に住んでいるので、大阪近隣で予防接種が受けられる病院に一通り電話して各ワクチンの費用を確認したところ、都島にある大阪市立総合医療センターがダントツで安かったので主要な予防接種の費用を記載しておきます。ただし、黄熱病についてはこの病院では受けられません。(検疫所でのみ可能)
大阪市立総合医療センターでの費用
以下の通りになります。(2016/1/12時点の情報です。)
なお、私はA型・B型肝炎、破傷風、腸チフスの4種類を受け終わって、診察料合わせて22,660円でした。これに黄熱病が+約10,000円ですね。
種目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
A型肝炎 | 4,370 | 2回接種必要 |
B型肝炎 | 2,760 | 2回接種必要 |
破傷風 | 940 | |
腸チフス | 4,620 | |
狂犬病 | 11,650 | 3回接種必要 |
ポリオ(不活化) | 6,060 | |
日本脳炎 | 3,580 | |
基本診察料 | 1,420 |