世界一周準備:海外旅行保険のすすめ
世界一周などの長期海外旅行を考える上で、検討しないといけないのが海外旅行保険です。
大体の人が、以下3つの内のどれかの方法を選択しているかと思いますが、私個人は正直どれも微妙と思っていますのでその理由と、私が検討している別の方法について記載したいと思います。
個人的な考えが強く出てしまっているので、むむむと思う人もいるかと思いますが参考になればと。
基本的な3つの方法
無保険
→リスクが高いクレジットカード付帯保険(自動付帯+利用付帯)
→補償額が低くなりがち、長期は難しい一般的な海外旅行保険(損保ジャパンやAIUなど)
→料金が高い
1. 無保険
実際何も保険を必要としなかったという世界一周経験者は多いとは思いますが、無保険は以下理由から私は無しだと思います。
事故に遭う確率
ジェイアイ傷害火災の2012年実績によると26人に1人(3.9%)が何らかの事故に遭い、保険金支払いを受けています。
多くが短期の観光旅行者と思われるので、長期旅行者のみに絞ればその確率はより上がるかと思います。
※この値は傷害・疾病のみでなく携行品等も含んでいます。
傷害・疾病時の影響の大きさ
夜、溝にはまってこけた拍子に腕を骨折した。これくらいならどうにかなりそうです。
最悪痛みを堪えて日本に戻ればよいと思います。
ですが、盲腸になった、こんなことで結構詰みます。
盲腸と腕の骨折の治療費はジェイアイ傷害火災によれば以下の通りです。
国 | 盲腸手術の治療費 | 骨折(橈骨末端閉鎖性骨折)の治療費 |
---|---|---|
日本 | 400,000円 | 15,000円 |
ロサンゼルス | 1,624,400~2,165,800円 | 65,000円 |
ハワイ | 2,560,000円 | 46,600円 |
ロンドン | 1,302,800~1,737,100円 | 43,400円 |
パリ | 860,500円 | 50,300円 |
ローマ | 1,217,600円 | 167,200円 |
上海 | 112,500円 | 37,500円 |
シンガポール | 154,800~773,800円 | 13,900~19,300円 |
バリ | 831,600~884,400円 | 66,000円 |
ゴールドコースト | 1,021,100円 | 40,800円 |
まあ盲腸も、親や友人に泣きつけば最悪どうにかなるとは思います。
ですが、車やバイクに轢かれて腰や背骨、両足を折った、などとなれば日本に帰ることも出来ず、治療も受けることは出来ません。もしくは目が覚めた時には借金まみれです。
実際このような事故に遭い、にっちもさっちも行かなくなっているという人の話は何度か聞きました。
また、熱が引かなくても無保険だからということでぎりぎりまで病院に行かなかった結果、感染症で亡くなったという話もありました。
地震や台風など避けようのない天災もあります。
このようなことになる確率は低いですが、なれば人生が終わります。おそらく家族の人生にまで影響が出るでしょう。ですので、私は無保険はなしです。
なお、もし国保または社保に入っていれば、後日申請すれば日本国内で同じ保険診療を受けた金額くらいは返ってきます。
2. クレジットカード付帯保険(自動付帯+利用付帯)
最近のクレジットカードは、無料カードであろうと多くは海外旅行保険が付帯されています。
私は短期の海外旅行時は付帯保険のみを利用しています。実際カナダで風邪を引いた時やスペインでカメラを盗まれた時に使用しました。
補償内容
一般的な海外旅行保険とあまり変わらず、傷害死亡、傷害後遺症、傷害・疾病治療、救援費用、賠償責任、携行品 といったところです。
航空機遅延補償や航空機遅延寄託手荷物補償がないくらいです。
補償期間
付帯保険はクレジットカードによって、自動付帯(海外へ出発時から3ヶ月)と利用付帯(海外で公共交通機関の支払いをするなど特定条件を満たした時点から3ヶ月)にわかれます。
ですので、例えば自動付帯のカード1枚、利用付帯のカード3枚持っていれば、最大1年間保険が適用可能です。
補償金額
一番大事と思われる傷害・疾病治療については一般的な海外旅行保険と比べると低いです。年会費無料のカードで50万〜200万円くらい、ゴールドで200〜300万円くらいが多いです。
ただし、1つの傷害や疾病に対し複数のカードの保険金を合算することもできます。(傷害死亡、傷害後遺症を除く)
ですので、複数枚のカードを利用することが可能な場合、大体の傷害・疾病はカバーできます。
なお、二番目に大事と思われる携行品補償ですが、これは10〜30万円くらいが多いです。一般的な海外旅行保険と遜色ないです。
悩ましい点
例えば500万円分の傷害・疾病補償を有効にするためには、常に2〜3枚のカードの付帯保険を有効化しておかなければいけません。 旅行が3ヶ月や半年といった場合ですと、クレジットカード2〜5枚ほどあれば何も問題はありません。
ただし、旅行期間が1年などの場合は10枚くらいなければいけません。一般的な海外旅行保険は1000万円くらいが多いのでそれを目指すとさらに倍です。うーむ。
また、多くのクレジットカードは後からの支払いになるため、一旦自分で立て替えなければいけません。
私の考え
いくら補償金があれば十分か、これは何ともいえませんが、個人の考え方とカードの使い方次第では海外旅行保険は不要かと思います。
ただし、私は万一大きな怪我などにあっても周りには迷惑を掛けたくないという点と、期間が1年くらいになるという点から付帯保険だけで行くことは辞めました。
3. 一般的な海外旅行保険(損保ジャパンやAIUなど)
大体の人が選ぶのが、金子さんの損保ジャパンや、AIU、ジェイアイ傷害火災といった一般的な海外旅行保険だと思います。ですが、これらの保険年々料金が高くなり過ぎです。。
損保ジャパンは2015年9月以降、約1.5倍になっています。
先日金子さんに以下見積もりをいただきましたが、1年で約20万〜30万円です。一番安いK84で、傷害・疾病治療+救援費用が1000万円、携行品補償は付いていません。
SIMフリーiPhoneとカメラ、PC、これらだけで20〜30万円なので携行品補償0円はきついです。
クレジットカードの付帯保険を利用することで、私の場合半年は携行品補償を付けることはできますがそれにしても料金が高いです。
なお、これら海外旅行保険は出国のタイミングで契約が開始されるので、3ヶ月や半年間クレジットカードの付帯保険を利用した後で加入するといった使い方は出来ません。
私が検討している別の方法
私が現在検討している方法です。
- 最初の3ヶ月:クレジットカードの付帯保険
- 4ヶ月以降:出国後の加入が可能な会社の海外旅行保険
私はクレジットカードを4枚持っていきますので、最初の3ヶ月は付帯保険(合算で傷害・疾病治療900万)のみにしようと考えています。
付帯保険の有効期限後については、日本の旅行者にはあまりメジャーでない(?)と思われる、出国後の契約開始が可能なAllianzとWorld Nomads、2社のいずれかにしようと考えています。
そうすることで有料の保険に入る期間を3ヶ月ですが縮められますし、加えてこの2社は料金もかなり安いです。
※こちらのブログを参考にさせていただきました。
以下、2社の申込ページです。 www.acs-ami.com www.worldnomads.com
Allianzの特徴
- 料金 35歳未満:708ユーロ/年、36歳以上:936ユーロ/年
- 傷害・疾病治療や救援支援:100%補償
- 虫歯や親知らずなどの緊急歯科治療:年間300ユーロ
- 携行品補償:なし
- 出国後の加入やオンライン申込当日からの保険開始も可能
- 日本語問い合わせ可能
- 加入条件:契約直前まで同等の補償の医療保険(クレジットカードの付帯保険OK)に加入していること
携行品補償がない以外は、料金(35歳未満で1年間なら約90,000円、9ヶ月なら約70,000円)も補償内容も、上述した一般的な海外旅行保険と比べ素晴らしいと思います。
携行品補償がない以外は、、、
World Nomadsの特徴
- 料金 1183.5ドル/年(Standardプラン)
- 傷害・疾病治療や救援支援:500万ドル
- 虫歯や親知らずなどの緊急歯科治療:年間300ドル
- 携行品補償:2,500ドル
- 出国後の加入やオンライン申込当日からの保険開始も可能
- 日本語問い合わせ不可
- 加入条件:特になし
- 保証が更に充実したExplorerプランあり
- 保険金を請求する毎に100ドル支払いが必要
料金(1年間なら約140,000円、9ヶ月なら約100,000円)がAllianzより少し高いですが、それでも上述した一般的な海外旅行保険と比べ安いですし、
携行品補償も付いており、補償内容も十分過ぎると思います。
何かあった場合英語での対応となりますが、苦手な人でも周りの得意な人に手伝ってもらえば問題はないのではと思います。
最後に
海外旅行保険は高いですし何が正解と一概には言えないですが、個人的には備えるに越したことはないですし、備えるべきだと思っています。
海外で何かあれば本当にお金に関してはどうしようもなくなりますし、自分が勝手に苦しむのは仕方ないとして、どれだけ自己責任と思っていても家族や周りは強制的に巻き込まれてしまいます。
まあ節約したいですけどね、、本当に、、、
誰か外国のもっと安くて良い保険知っていれば教えてください。。
※タイミングが被ってしまってあれですが、you&meさんのブログを煽ってるわけではありません、、
関連記事
よければ、こちらもどうぞー pinchetakk.hatenablog.com